(3)メニューを日本語にしたい場合は wgnuplot.jmn を wgnuplot.mnu とする。
(4)画面上の表示を日本語にしたい場合は以下の手順を行う
(a)gnuplot を起動して現れたウィンドウで右ボタンをクリック
(b)メニューから Chose Font を選択
(c)日本語フォントを選択し OK をクリック
(d)再び右ボタンをクリックし、メニューから Update wgnuplot.ini を実行
グラフを表示するウィンドウで日本語を表示する場合も同様にする。
最後に Update wgnuplot.ini を実行することを忘れないようにする。
gnuplot 試運転
(1)2次元のグラフ plot[始点:終点] 関数()
- gnuplot>plot[-10:10] atan(x)
- x=-10からx=10の範囲でtan-1(x)のグラフを描画
(1)3次元のグラフ splot[xの始点:xの終点][yの始点:yの終点] 関数()
- gnuplot>splot[0:2*pi][0:pi] sin(x)*cos(y)
- x=0からx=2*π,y=0からy=πの範囲でsin(x)*scos(y)のグラフを描画
- 用意されている関数(抜粋)
- abs, cos, sin, tan, acos, asin, atan, arg, cosh, sinh, tanh, exp, log, log10, rand, real, img, sgn, sqrt
- 練習問題
- sin(√(x^2+y^2))/√(x^2+y^2)の３次元グラフを描きなさい。
Hint.x^2はx*xあるいはx**2で実行可能
gnuplot 習熟
(1)グラフの出力形式
set terminal ???
| ???に設定可能な値 | 意味 |
|---|
| latex | latexのpicture環境形式 |
|---|
| postscript | ps形式 |
|---|
| postscript eps | eps形式 |
|---|
| windows | windowsのグラフィック形式 |
|---|
(2)グラフの出力先
set output ???
| ???に設定可能な値 | 意味 |
|---|
| 指定なし | 標準画面への出力 |
|---|
| "c:\usr\tex\graphic.xx" | 指定先への出力 |
|---|
(3)epsファイルへの出力
gnuplot>set terminal postscript eps
gnuplot>set output "c:\usr\tex\graphic.eps"
gnuplot>plot[-10:10] atan(x)
gnuplot>set output
gnuplot>set terminal windows
- 注意:
- 最後２行のset output および set terminal windowsは、windowsの標準画面に出力先を戻しておくためのものである。
(4)TeXにおけるグラフの読み込み
texのソースファイルにおいて、
| \documentclass[a4j]{jarticle} | |
|---|
| \usepackage[dvips]{graphicx} | ← 追加 |
|---|
| \begin{document} | |
|---|
| ： | |
|---|
| \begin{figure}[h] | ← 追加 |
|---|
| \includegraphics[width=10cm]{graphic.eps} | ← 追加 |
|---|
| \end{figure} | ← 追加 |
|---|
| ： | |
|---|
| \end{document} | |
|---|
などと記述すれば、読み込まれる。
gnuplot 達人
(1)知っておくと便利な機能かも？(抜粋)
(a)対数スケール
set logscale[軸][底] ・・・ set logscale[xy][10]
(b)グリッド表示
set grid ・・・ 表示
set nogrid ・・・ 非表示
(c)描画線の種類(抜粋)
lines ・・・ 通常の線
points ・・・ 各点に小さなダイアモンド形の点を打つ
linespoints ・・・ lineとpoint両方
dots ・・・各点に点を打つ
(d)複数の関数表示の例
f(x)=x**2
g(x)=(x-3)**2+3
plot[0:10] f(x) title 'f(x)=x**2',g(x) title 'g(x)=(x-3)**2'
(2)データファイルの読み込み
読み込みデータのフォーマット
(i)２次元データの場合
１行毎に“xの値＋スペース＋ｙの値”とする
[例]
1 1
2 4
3 9
4 16
(ii)３次元データの場合
１行毎に“xの値＋スペース＋ｙの値＋スペース＋ｚの値”とする
読み込み
(i)２次元の場合
plot 'data-file'
データ間を直線で結びたい場合
>plot 'data-file' with lines
データ間をベジエ曲線で補間したい場合
>plot 'data-file' smooth bezier
(i)３次元の場合
splot 'data-file'
- 練習問題
- (1) 各自で用意したデータを gnuplot で表示させてみなさい。
- (2) 各自で用意したデータを gnuplot を用いて、epsファイルに出力し、TeXのソースで読み込み、dvioutで表示させてみなさい。